一ファンが考えるWITHコロナのエンタメ

地方在住ですが,2019年は巨人戦4試合(巨人ファンです),ライブは4回行った者です。2020年は行く予定だったライブが5公演中止になりました。最近は,新型コロナウイルスからのエンタメ界の復興をテーマに,ライブやプロ野球観戦が好きな者としての意見を発信しています。

O-EASTのライブを配信で見て思ったこと

12月16日にO-EASTで行われたネクライトーキーさんのライブを配信で見ました。

 

その配信の観客席を見て,「観客入れすぎ」と思わざるを得ませんでした。

 

僕は,「2mのソーシャルディスタンス」と「マスク着用」はどちらかを行えばOKと考えています。

 

マスクをきちんと着用すれば,飛沫の飛ぶ量が少なくなります。また,もともとソーシャルディスタンスは,マスクをする文化の無い国で言われていたことです。

 

しかし,人と人同士が接触すると,接触感染のリスクが生じるため,人と人同士が接触しない程度の距離を確保する必要はあるというのが,僕の考えです。

 

しかし,ネクライトーキーさんのライブでは,観客席は1階の前方しかほぼ映りませんでしたが,席同士の間隔が無いように見えました。手の動きは許可されているため,これでは接触感染のリスクはあると思いました。

 

観客を多く入れて感染対策を検証する実証実験等であれば話は別ですが,

そうでないのであれば,椅子同士の間隔を,せめて椅子半個分開けることは,必要だったのでは無いかと思います。

 

勿論,それではライブを行っても赤字は覚悟しないといけないでしょう。しかし,ネクライトーキーさんには海外にもファンがいて,YouTubeのPVのコメント欄には英語のコメントも多くあります。海外にも発信出来るプラットフォームで配信を行えば,配信の視聴者をより増やすことが出来たと思います。

無観客配信ライブの良い例

無観客配信ライブの良い例として,他の歌手の方々に参考にしていただきたいと思う例がYouTubeに挙がりましたので,紹介します。

 

FUNKY MONKEY BABYSファンキー加藤さんが行った配信ライブです。


2020.10.26 FUNKY KATO ONLINE LIVE「SUPER ONEMAN LIVE “F"」DIGEST<For JLODlive>

 

この配信ライブは野球場で収録されました。

FUNKY MONKEY BABYSというと,2013年の日本シリーズで当時楽天の田中投手がマウンドに上がる際に,「あとひとつ」の合唱が起こるなど,野球を思い浮かべる方も多いと思います。

その彼の世界観にマッチしている野球場でライブを行ったほか,野球のプレーヤーが登場したり,加藤さんの実の御兄弟とキャッチボールをしながら歌唱したりと,演出にも野球がふんだんに活用されました。

 

加藤さんの世界観がふんだんに表現された配信ライブとなりました。

 

無観客で配信ライブを行う利点として,観客席が必要無いことが挙げられるため,例えば,青春をテーマにした楽曲を多く歌唱している歌手の方は学校で行うなど,場所の縛りが無い分,より歌手の世界観を表現できる可能性があると思います。

 

一ファンが考えるWITHコロナの音楽ビジネス

【はじめに】

新型コロナウイルスの感染拡大により,ライブが出来なくなり,音楽界には大変な思いをされている方がたくさんいらっしゃいます。

新型コロナウイルスが収束すればと思われている方は沢山いらっしゃると思いますが,それはワクチンや治療法が普及しないと現実的には難しい話であると思われます。すぐにこのような状況になるとは考えにくく,新型コロナウイルスが存在し続ける中でどのように音楽ビジネスを継続させていくかは大きな課題になると言えます。

また,以前には新型インフルエンザが発生したり,コロナウイルスの仲間でも,日本では大きな感染拡大には至らなかったものの,SARSやMARSが発生するなど,新型ウイルスが発生することがありました。将来的にまた同じような新型ウイルスの感染拡大と,それに伴うイベント自粛や外出自粛の動きは生じるリスクはあり,現在のライブ依存のような状態が続くと,新型コロナウイルスが収束したとしても,また別の新型ウイルスが発生した際に,現在や2月下旬から6月までと同じような危機に陥ることも十分考えられます。

そこで,年に何度かライブに行く者として,今後音楽ビジネスがどうあるべきか考えてみました。

私自身は音楽とは全く関係の無い仕事をしている者であり,音楽界の現実や現状と違うことを述べるかもしれませんが,一ファンの意見として,ご了承いただければと思います。

 

【WITHコロナのライブ】

まずはライブについてです。

2月や3月にライブハウスでクラスターが発生しましたが,感染対策の徹底もあり,それ以降はクラスターと認定された公演はありません。また,ホールやアリーナ,ドームクラスのライブでは,一度もクラスターと認定された公演はありません。

現在,ライブではマスクやフェイスシールドの着用や消毒・検温・観客同士やステージと客席間の距離の確保,大声の禁止などの感染対策を行ったうえで実施されています。このような感染対策を行えば,発熱があり感染している可能性がある観客は検温でシャットアウト出来るうえ,無症状の感染者が来たとしても,その人が他の人に移すリスクは低いと考えます。よって,現在の状況ではライブでクラスターが発生するリスクは低いと考えられ,感染対策の上ではライブは実施可能だと考えます。

しかし,ライブは満員まで観客を入れて,そのチケット代でようやく元を取れるくらいのビジネスであり,感染対策をして定員を会場のキャパより抑えてライブを行っても,赤字となるのが実情です。

そのため,現在の状況でもライブで収益をあげるために,チケット代の値上げや,前方の席をVIP席として,特典を付けたうえでチケット代を高くする,スポンサーを確保し,スポーツイベントのように,スポンサー料でも収益を確保する,生配信も同時に行うなどのことが必要だと考えます。

このように,ライブで収益をあげることが出来れば,ライブに携わるスタッフの方々も,ライブの仕事を続けることが出来ます。また,ライブハウスなどのライブ会場も存続し続けることが出来ます。

今の雇用を確保したうえで,私たちが良い音楽を聴き続けることが出来ること,これが一番の理想だと思います。

また,WITHコロナでライブを存続させるために必要なこととして必要なこととして,ライブにあまり行かない人にもライブで行われている感染対策をアピールして,感染対策をしたライブは安全なんだと思ってもらうことが挙げられます。ライブに行こうと思っても,職場の人や家族に止められた人は少なく無いことが推測されます。そのような人を少なくするためにも,テレビCMなどでライブで行われている感染対策をアピールするなど,ライブに行かない人にも今のライブは安全だというイメージを持ってもらうことが必要だと考えます。そのためには,クラウドファンディングで音楽ファンからお金を募って,ライブでの感染対策をアピールするテレビCMを作り,テレビで流してもらうなどの方法が考えられます。

ただ,行ったライブに無症状でも感染者が来ていたことが判明しただけで,たとえ,その感染者が他の人に移していなかったとしても,様々な影響を受ける方々も多いと思います。そのため,いくら感染対策を行ったとしても,ライブに行くことに抵抗を覚える方が多くなるのは現実だと思います。

 

【多様な稼ぐ手段を】

WITHコロナでは,ライブに依存しないビジネス形態を構築することが必要であると考えます。

様々な稼ぐ手段があることで,そのうち1つが駄目になっても,ミュージシャンは他の事業で得られる収益で音楽を続けることが出来ると思います。

例えば,コロナ渦でよく行われていることとして,オンラインライブが挙げられます。観客を入れて行うライブよりも自由な環境下で,それぞれの個性を発揮して行うことで、オンラインライブの価値を高めることが出来ると考えます。

その他にも,ファンクラブの充実も有効だと考えます。例えば,映像コンテンツを充実させたり,トーク生配信を行うなどすれば,それだけでもファンクラブの価値を高めることが出来ます。

そうすれば,ファンクラブの会費を高くすることも出来ると思います。勿論,現在と同じ特典,同じ会費のままのプランを残しながら,新プランとして行うことも出来ます。

また,これはファンやアーティストによって賛否が分かれると思いますが,会員1人のためだけのライブを行うなどの特典がついた,数十万円かから数百万円単位の高額な限定プランを作ることも選択肢に入ると思います。これを小規模なライブハウスで行えば,ライブハウスの存続にも繋がります。

 

【J-POPよもっと海外に】

日本の音楽市場はもう成熟しているという意見がありますが,私はまだ伸びしろはあると考えています。J-POPは海外ではアニメの主題歌などの一部を除き,ほとんど海外で聞かれていないからです。

確かに,日本の歌手が海外のファンから収益を挙げるのは,以前は難しいことでした。ライブを行うとしても,渡航費が掛かる海外で黒字化させることは至難の業です。ですので,日本でトップクラスの歌手を除き,海外でのライブを行うJ-POPアーティストはほとんどいませんでした。

その一方で,国際的に普及している音楽の定額ストリーミングサービスやYouTubeなどで,海外の方々がJ-POPと出会い,聴くことは容易になってきています。しかし,日本の歌手の方々は,海外進出の観点では,このようなプラットホームを活かしきれて無いのが実情だと思います。

そのため,J-POPの音楽を海外の方々へ発信することで,J-POPのファンを増やすことは可能だと考えます。

例えば,海外の方々向けのSNSアカウントを作り,英語や中国語などで発信したり,YouTubeにあるPVのコメント欄に英語や中国語などの説明をつけるだけでも,行う価値はあると思います。

言葉の壁などの課題はありますが,日本で人気がトップクラスとは言えない歌手の中でも,YouTubeのPVに多くの英語のコメントが寄せられる歌手もあり,その点から,J-POPの歌手の方々が海外のファンを獲得できる可能性は感じられます。

では,そういったファンからどう収益を獲得するのか。その方法として,オンラインライブを海外にも発信することが挙げられます。

K-POPを例にとってみると,BTSが国際的にオンラインライブを行った結果,99万人が視聴したといいます。確かに,BTSは世界中でトップクラスの人気を誇るグループのため,ここまでの視聴者を獲得するのは,いくら国際的にオンラインライブを行ったとしてもなかなか難しいことではあります。しかし,1国だけにオンラインライブを発信して,ここまでの視聴者を獲得するのは,どんなに人気なアーティストでも難しいことだと思いますし,国際的にオンラインライブを行うことで,多くの視聴者を獲得できる良い例であると言えると思います。

実際,日本から海外にオンラインライブを発信するプラットフォームはあります。これを十分に生かさない手は無いです。

 

【最後に】

「コロナさえ終わってくれれば,元通りの生活に戻れるのに」

音楽に限らず,こう思っている方々は多いと思います。しかし,これから音楽業界が目指すべきなのは,本当に「元通り」なのでしょうか。はじめに話した通り,元通りになったら,また別のウイルスの感染が拡大した際に,また同じような危機に陥るだけです。これからも音楽が鳴り続けられるように,今こそ,音楽業界は大きく変わるべき時なのだと思います。

 

 

 

プロ野球の観客のクラスター0!

今日で,日本シリーズ終戦から2週間が経ちました。

これまで,プロ野球の観客のクラスターの報告はありません。

開幕時は無観客だったものの,

上限5千人,定員の半分など,定員の上限を増やしていき,

定員の半分以上の観客を入れる感染対策の実証実験も行われました。

 

ライブで万が一クラスターが起きた場合,

批判はそのライブで演奏・歌唱した出演者に集中します。

一方,スポーツ公演において万が一クラスターが発生した場合,

特定の一人に批判が集中するとは考えにくいです。

 

ですので,プロ野球を含むスポーツは,

規制の緩和や感染対策の実証実験を行いやすいと言えます。

 

この一年,エンタメ・イベントの復活をリードしたプロ野球の功績は大きいと思います。

 

メディア等は,この事実をもっと大きく報道してほしいと思います。

ライブの感染対策に関する考え

現在,ライブには様々な制限が掛かっています。

実際,ライブハウスでは,2月から3月にかけて合計4件のクラスターが発生しています。

その点から,ライブで感染が広がるのではないかという考えを持つ方々も多くいらっしゃると思います。

実際,クラスターが発生しやすい環境として「密閉」「密集」「密接」の3つが当てはまる環境,俗に言う「3密」が挙げられています。満員のライブハウスはこの「3密」に当てはまると考えます。

では,何故3密の環境下でクラスターが発生しやすいのでしょうか。私は医学や感染症のプロでは無い素人ですが,そんな私でも,「飛沫感染」,「空気感染」,「接触感染」のうち,3密の環境で懸念すべきものは「飛沫感染」や「空気感染」であることは考えることが出来ます。

しかし,感染者がマスクをきちんと着用すれば,飛沫が飛ばないため,「飛沫感染」や「空気感染」のリスクはグンと減らすことが出来ると考えます。後は,不特定多数が触る部分の消毒を行い,「接触感染」対策を行えば,ライブでのクラスター発生のリスクは大幅に減らすことが出来ます。

マスクの着用と消毒の徹底さえ行えば,観客同士が接触しない状況下では,ライブは可能だと考えます。

 

この手があったか!僕が驚いたコロナ渦での音楽業界マネタイズ術

 Covid-19の緊急事態宣言が出ていたか,出るまで秒読み状態であった中,SUPER BEAVERというバンドが,それぞれの自宅からYouTubeトークの生配信を始めました。この生配信は毎週土曜日に十数回行われました。

 

 この時期,メジャーデビューをしたSUPER BEAVER。メジャーデビューシングルの宣伝などがビジネス面でのメインの目的だったようですが,YouTubeの生配信自体では,そんなに広告料収入を得られていないようでした。

 

 僕自身も,この生配信って,結局はあまり収益には繋がってないよなと思っていました。

 しかし,ある方法で,この生配信の収益を向上させたのです。

 

 この生配信では,メンバーの4人が絵を描きながら行うゲームを行っていたのですが,その時に描いた絵がプリントされたマグカップを販売したのです。

 

 SNSを見る限り,多くの人がこのマグカップを購入していました。緊急事態宣言のさなか,生配信を楽しんだ記念として,多くのファンがマグカップを購入したのだと察します。普通に店頭に並んでいる状況では買う人はまずいないようなデザインのマグカップです。

 

 アーティストのグッズは,ライブという付加価値をつけて販売するのが主流です。そのライブがコロナ渦で最もやりにくい状況の中,SUPER BEAVERはこのコロナ渦でも出来る方法でグッズに付加価値を付けることが出来たのです。

 

 グッズにオンラインで付加価値を付け,販売する。これもコロナ渦で音楽で収益をあげる1つの方法だと思います。

ライブの前方の席は高額にしても良いのではないだろうか

 このコロナ渦で思ったことがあります。

 

 アーティストのライブのチケット代は,大半が数千円ですが,アリーナ規模では100人以上にのぼるスタッフの方々の人件費や,会場のレンタル代,機材のレンタル代,遠方の会場であれば交通費・宿泊費など,イベント開催には多額の費用がかかります。これらの費用は,数千円のチケット代だけでは決して回収出来ないものだといいます。

 

 ですので,多くのライブにおいて,チケット代だけでは十分な利益が出ず,グッズ販売を行い,その収入で利益をあげているといいます。

 

 

 一方,ライブのチケットは,前方の席を中心に,高額で転売されています。このことから,ライブのチケット単体に高額な価値を見出している人が多くいることが言えます。

 

 どうせ高額で転売されるのであれば,前方の席は,最初から主催者が高額で販売したらどうでしょうか。

 

 アーティストの全力のステージを至近距離の多くの人が望んでいる席で見れる権利です。主催者もその権利を安売りせず,その価値に見合った価格で販売すれば良いと思います。

 

 そうすれば,ライブ全体の収益も上がり,音楽業界が更に儲かるビジネスになり,音楽ファンはこれからも音楽を楽しみ続けることが出来るのではないのでしょうか。